2025/11/12
DXを推進!ニチガスが描く「給与デジタル払い」で変わる未来
日本瓦斯株式会社
関東を中心に200万件をこえる契約数で地域のエネルギーを支える日本瓦斯株式会社(ニチガス)。同社は、社員の利便性向上とDXマインドの醸成を目指し、「給与デジタル払い」に対応。新しい取り組みへの積極的な姿勢は、企業イメージの向上と採用への波及効果も期待されています。全社員を対象とした給与デジタル払いの導入背景、具体的な活用方法、そして期待される効果について、人事部人事課上席課長の澤田さんにお話を伺いました。
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- 導入背景
- 社員の利便性向上とDXマインド醸成
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- 活用方法
- 全社員を対象に給与の部分受取を実施
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- 期待する効果
- 企業イメージ向上とデジタル人材の育成
施策について
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導入背景
FinTechで社員の利便性を高め、満足度向上へ
ー給与デジタル払いに対応した決め手を教えてください。
最大の決め手は、FinTechを活用することで社員の利便性向上につながると考えた点です。給与振込の第二口座としての機能を持たせることで、現在一人一口座に限定されている振込口座の利便性が高まります。これは、福利厚生の充実として、社員満足度を高める重要な施策と位置づけられています。
テクノロジーへの興味を深めDXマインドを醸成
単なる利便性向上に留まらず、社員が身近な給与という仕組みを通じてテクノロジーに触れる機会を創出することも狙いの一つです。これにより、社員のデジタル分野への興味を深め、その意識が仕事にも良い影響を与えるDXマインドの醸成という教育的な効果を期待しています。新しい取り組みを積極的に進める企業イメージは、既存社員だけでなく、採用効果にもつながると見込んでいます。
活用方法
全社員を対象とした部分受取の仕組みを構築
ー給与デジタルをどのように活用されていますか?
給与デジタル払いの対象者は、正社員・嘱託・パートを含む全ての社員を予定しています。社内アンケートの結果、既に約250名の社員がデジタルでの受取を希望しています。活用方法としては、給与の部分受取を採用し、社員本人の希望に応じて、1万・3万・5万・10万円のいずれかで金額を申請する仕組みを構築します。
買い物利用から家族への送金まで幅広いニーズに対応
社員へのアンケート結果では、受取希望者の利用目的として最も多かったのが、通常の電子マネー同様の買い物利用で約6割を占めました。その他に、子どもの小遣いなど家族・パートナーへの送金が約2割、光熱費支払い口座への送金や投資目的がそれぞれ約1割と、多様な用途での活用が見込まれています。
期待する効果
企業イメージ向上とデジタル分野に対応できる社員の育成
ーPayPay給与受取に対応することで、期待する効果は?
会社目線では、まずデジタル分野に興味を持ち、柔軟に対応できる社員の育成に期待を寄せています。また、新しいことを積極的に導入する先進的な企業イメージは、既存社員のモチベーション向上や、採用活動における企業魅力度の向上に効果があると見ています。
社内の集金効率化と将来的なポイント付与への期待
社員目線では、電子マネーによる決済が一般的になっている社内幹部の懇親会や部署の忘年会などの会費集金においてデジタル払いが活用されることで、現金のやり取りが不要になり、集金作業の効率化にも繋がると考えています。
今後、給与デジタル払いの利用者にはポイント付与率アップなどの優遇策もサービス提供されることを期待しています。
- 記事内容はすべて取材時点のものです。現在のサービスと異なる場合がございます。
- 記事内の数値は取材先調べによるものです。
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