
【PayPay基本講座】PayPay残高の種類やそれぞれの違いをわかりやすく解説
PayPayはQRコード(eL-QR)決済や請求書払い、送金(または譲渡)機能などに対応する利便性の高いキャッシュレス決済アプリです。
スマートフォンにアプリをインストールして登録し、お金をPayPay残高にチャージすると、すぐにPayPayが使えるお店やネットサービスでのお買い物に利用できます。
PayPayマネー・PayPayポイントなど、お買い物に利用できるPayPayサービスの種類は5つあり、種類によって利用できる機能や本人確認の有無、有効期限などに違いがあるので、詳細を知っておきましょう。
本記事では、PayPay残高の種類ごとの違いや利用時の注意点などをわかりやすく解説します。
PayPay残高は3種類ある!

PayPayでは、PayPay加盟店でのお買い物やPayPay公式ストアなどのオンラインショッピングでのお支払いに利用できるPayPayサービスとして、3種類のPayPay残高があります。
- PayPayマネー
- PayPayマネー(給与)
- PayPayマネーライト
種類によって本人確認の有無や機能などが異なるので注意しましょう。
次項より、PayPay残高の種類を順番に解説します。
1 PayPayマネー
PayPayマネーは、本人確認を完了した利用者のみ利用可能なPayPay残高で、PayPayマネーライトやPayPayポイントと異なり、銀行口座への送金(払い出し)が可能です。
登録した銀行口座やセブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、Yahoo!フリマ・Yahoo!オークションの売上金からチャージできます。
金融機関口座への出金が可能で、税金を含めた請求書払いや寄付・お賽銭などにも対応しているため、利用できるシーンが幅広いPayPay残高と覚えておきましょう。
2 PayPayマネー(給与)
PayPayマネー(給与)は、PayPay給与受取のサービスを利用している場合にチャージされるPayPay残高です。
給料日(毎月・週払い・日払いなど)に自動でPayPay残高(PayPayマネー(給与))としてチャージされ、本人の銀行口座や家族間での送金(譲渡)などに利用できます。
PayPay給与受取の利用には、本人確認とお勤め先にて「賃金のデジタル払い(給与デジタル払い)」に対応している必要がありますが、金融機関口座から引き出したりチャージしたりする手間なくそのまま支払いに使えます。
銀行口座や他の利用者へすぐに送金(譲渡)でき、利便性の高さと柔軟性を兼ね備えています。
3 PayPayマネーライト
PayPayマネーライトは、本人確認が不要ですが、口座への送金(払い出し)とPayPayマネー限定店舗での支払いには使えないPayPay残高です。
以下の方法でチャージしたPayPay残高は、PayPayマネーライトとして扱われます。
- PayPayカード(旧Yahoo! JAPANカードを含む)
- PayPayクレジット(旧PayPayあと払い)
- ソフトバンク・ワイモバイルまとめて支払い
また、本人確認前に以下の方法でチャージした残高もPayPayマネーライトです。
- 銀行口座からのチャージ
- セブン銀行ATMやローソン銀行ATMからのチャージ
- Yahoo!フリマ・Yahoo!オークションの売上金
なお、本人確認を行っても、確認前に上記手順でチャージしたPayPayマネーライトがPayPayマネーに変わることはありません。
PayPayマネーと異なり、送金(払い出し)はできませんが、加盟店での支払いや別の利用者には送れるため、日常的なキャッシュレス決済に活用しやすいPayPay残高です。
PayPay残高を利用する時の注意点
PayPay残高を利用する時の注意点は以下の通りです。
- PayPayマネーとPayPayマネー(給与)には本人確認が必要
- 送金(払い出し)はPayPayマネーとPayPayマネー(給与)のみ
- 自治体への請求書払いはPayPayマネーとPayPayマネー(給与)のみ
まず、PayPay残高の中でPayPayマネーとPayPayマネー(給与)は本人確認が必要です。アプリをインストールして登録を済ませたら、マイナンバーカードや運転免許証などを用意して、本人確認を済ませましょう。
次に、PayPay残高で送金(払い出し)可能なのはPayPayマネーとPayPayマネー(給与)のみです。PayPayマネーライトは送金(払い出し)できません。
また、請求書払いのうち、固定資産税や住民税、自動車税はPayPayマネーとPayPayマネー(給与)のみ支払いが可能です。
PayPay残高の種類によって利用できる機能やシーンが異なるため、必要に応じて本人確認を済ませ、適切なPayPay残高をチャージし、スムーズに支払いましょう。
PayPay残高でのお支払いはPayPayマネーライトが優先

PayPayで支払いを行う際、利用されるPayPay残高には優先順位が設定されています。
なお、PayPayポイントを「支払いに利用する」に設定している場合、PayPayポイント(期間限定)、PayPayポイント(通常)の順から優先的に利用され、以降の優先順位は以下の通りです。
- PayPayマネーライト
- PayPayマネー(給与)
- PayPayマネー
PayPayマネーライトが優先される点は変更できませんが、PayPayマネーとPayPayマネー(給与)の優先順位は変更が可能です。
なお、選択された残高が不足している場合は、優先順位に応じて別のPayPay残高が利用されます。
PayPay残高での送金はPayPayマネーが優先
PayPay残高を他の利用者に送金する場合は、送る残高の種類を選択できます。初期設定ではPayPayマネーが優先となっていますが、PayPayマネーライト優先に変更することができます。
送る際に選択された残高が不足している場合は、優先順位に応じて別の残高を利用しますが、金融機関口座と他の利用者では優先順位が異なる点に注意しましょう。
なお、送る時の優先順位は、以下の手順で変更が可能です。
- PayPayを起動する
- ホーム画面右下の[アカウント]を選択する
- [送る・受け取る設定]を選択する
- [送る設定]の[残高の種類]を選択する
- [送る残高の種類の選択]画面で優先したいPayPay残高を選択し[保存する]を選択する
また、PayPay残高を金融機関口座に送金する際は、以下2つが送金可能です。
- PayPayマネー
- PayPayマネー(給与)
PayPayポイントは2種類
PayPayには、お買い物に利用できるPayPayポイントもあります。
- PayPayポイント(通常)
- PayPayポイント(期間限定)
賢くポイントを貯めることでおトクに活用できます。使い方や特徴について詳しく解説します。
1 PayPayポイント(通常)
PayPayポイントとは、PayPayでのお買い物や特典、キャンペーンなどの適用により獲得できるポイントです。
有効期限はなく、本人確認は不要で、支払い・ポイント運用(投資)・PayPayほけんなどに、1ポイント=1円相当で利用できます。
ただし、銀行口座への送金(払い出し)や一部の税金の請求書払い、別の利用者への送ることはできません。
PayPayポイントの主な獲得方法は以下の通りです。
- お店での支払い
- ネットサービスの支払い
- PayPayクーポンやスタンプカードで貯める
- ポイント交換で貯める
- 他社のサービスで貯める
- くじを引いて貯める
また、PayPayポイントは、毎月条件を満たすと付与率がアップします。
ポイントアップ店やキャンペーンで普段より多くのポイントを獲得したり、クーポンでおトクに貯めたりできるので、日常のお買い物でPayPayポイントを活用しましょう。
2 PayPayポイント(期間限定)
PayPayポイント(期間限定)とは、LINEヤフーグループの一部サービスでの支払いや利用で獲得できるポイントです。
2025年3月31日時点では、Yahoo!ショッピング(LYPプレミアムの特典を含む)、Yahoo!フリマ、Yahoo!オークションなどが対象です。詳細はLINEヤフーのページをご確認ください。
また、PayPay残高やPayPayポイント(通常)には有効期限がありませんが、PayPayポイント(期間限定)は付与されるキャンペーンによって30日~180日の有効期限があります。
ポイントの獲得には、Yahoo! JAPAN IDとの連携が必要です。
ご自身が期間限定ポイントを持っているかどうかは下記の手順で確認できます※。
- PayPayを起動する
- ホーム画面の[ポイント]選択する
- [PayPayポイント(期間限定)]を選択する
Yahoo!の関連サービスを頻繁に利用する方は、PayPayポイント(期間限定)をおトクに貯めつつ、期限切れにならないよう計画的に利用しましょう。
- PayPayポイント(期間限定)は獲得後に表示されます。
まとめ
PayPayは、PayPay残高にチャージするといつでも利用可能なキャッシュレス決済アプリです。
ただし、お買い物に利用できるPayPayサービスは5種類あり、利用可能な機能や送金(または譲渡)・出金の可否が異なります。本人確認が必要な場合もあるため、用途に応じて使い分けましょう。
また、PayPayはQRコード(eL-QR)決済やオンライン決済、請求書払いなど、多様な支払い手段に対応しています。スマートフォン1台でスムーズに支払いができ、財布を持ち歩く必要がありません。
2024年12月時点で、登録利用者数は6,700万人を突破し、コンビニやドラッグストア、飲食店など多くのお店で利用可能です。
友人や家族間での送金(または譲渡)に便利なアプリなので、ぜひ活用していきましょう。