キャッシュレス決済のセキュリティ対策完全ガイド|店舗オーナーが知るべき安全なサービスの選び方

キャッシュレス決済のセキュリティ対策完全ガイド|店舗オーナーが知るべき安全なサービスの選び方

この記事はこんな方におすすめ

  • キャッシュレス決済を店舗に導入したい方
  • キャッシュレス決済のセキュリティに関する不安をお持ちの方

この記事によって分かること

  • キャッシュレス決済のセキュリティの仕組み
  • 実際に起こりうるリスク
  • 安全なサービスを見極めるための具体的な知識

「キャッシュレス決済の導入はしたいけれど、情報漏洩や不正利用が怖い…」そんな不安をお持ちの店舗オーナー様は多いでしょう。この記事では、キャッシュレス決済のセキュリティの仕組みから、実際に起こりうるリスク、そして安全なサービスを見極めるための具体的な知識までを解説します。

「キャッシュレス決済を導入したいけど、不正利用や情報漏洩がなんだか怖い…」
このような漠然とした不安を抱えているオーナーの方も多いのではないでしょうか。

この記事ではセキュリティの基本的な仕組みから、実際に起こりうるリスク、そして安全な決済サービスを見極めるための具体的な知識などをご紹介し、キャッシュレス決済のセキュリティに関する不安を解消します。

「正しい知識を持つこと」と「信頼できるサービスを選ぶこと」この2つが、キャッシュレス決済のセキュリティを考えるうえで、重要なのです。

キャッシュレス決済のセキュリティ対策が不十分だと?

キャッシュレス決済の導入は、単に会計がスムーズになるという利便性だけではなく、お客様の大切な情報を預かるという責任を伴います。そのため、お客様の信頼を守り、店舗経営のリスクを回避するためにも、セキュリティ対策は不可欠です。

決済時、お客様のカード情報は決済端末から決済ネットワーク、そしてカード会社へと流れていきます。この一連の流れのどこか一つでもセキュリティが甘ければ、悪意のある第三者に情報を盗み取られる危険性が生じてしまいます。

実際に起きている、キャッシュレス決済の不正利用手口

まず、どのような危険があるのかを知ることが対策の第一歩です。ここでは、店舗が巻き込まれる可能性のある代表的な不正利用の手口を4つご紹介します。

1.フィッシング詐欺

金融機関や決済事業者を装った偽のメールやSMSを送りつけ、本物そっくりの偽サイトへ誘導し、ID、パスワード、カード情報などを入力させて盗み取る手口です。

2.スキミング

決済端末やATMに「スキマー」と呼ばれる特殊な小型機械を取り付け、クレジットカードの磁気ストライプ情報を不正に盗み取る手口です。

3.クレジットマスター

クレジットカード番号の規則性を悪用し、コンピューターで有効なカード番号と有効期限の組み合わせを自動的に割り出そうとする手口です。

4.なりすまし

盗難されたカードや、上記の手口で不正に作られた偽造カードが、あたかも本人のものであるかのように店舗で利用されるケースです。これは、店舗が直接被害に遭う可能性が最も高い手口の一つです。

もし不正利用が起きたら?店舗が負うことになる3つの重大リスク

万が一、自店で不正利用が発生したり、情報漏洩の原因となったりした場合、店舗にとって、大きな痛手となるでしょう。

1.金銭的損失

不正利用された売上は、カード会社からの支払いが拒否される「チャージバック」によって、取り消されてしまいます。つまり、商品やサービスを提供したにもかかわらず、その代金を受け取れないという直接的な金銭損害が発生します。

2.信用の失墜

「あのお店はセキュリティが甘い」という評判は、瞬く間にお客様の信頼を奪います。一度失った信用を取り戻すのは非常に困難であり、長期的な顧客離れやブランドイメージの低下は避けられません。

3.法的責任

2018年6月に施行された改正割賦販売法により、クレジットカードを取り扱うすべての事業者には、カード情報の適切な管理と不正利用対策を講じることが法律で義務付けられました。(参考:経済産業省

これらのリスクを回避するためにも、次の章で解説する「安全なサービスを見分ける知識」が不可欠となるのです。

安全なキャッシュレス決済サービスを見分ける5つの知識

スマートフォンとセキュリティ

では、具体的に何を基準にサービスを選べば良いのでしょうか。ここでは、信頼できるサービスを選ぶための「判断基準」となる5つの重要な知識を解説します。

1.国際的な保護基準「PCI DSS」への準拠

PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)とは、カード情報を安全に取り扱うことを目的に策定された、クレジットカード業界の世界的なセキュリティ基準です。決済サービスがこの「PCI DSS」に準拠していることは、安全性を判断する上での大前提であり、必ず確認すべき最重要チェック項目です。

PCI DSSが定める主な要件(一部抜粋)

  • 安全なネットワークとシステムの構築・維持
  • カード会員データの保護
  • 脆弱性を管理するプログラムの維持
  • 強力なアクセス制御手法の導入
  • ネットワークの定期的な監視・テスト

2.カード番号を直接扱わない技術「トークン化」

安全な決済サービスの多くは、お客様のカード番号そのものを直接システム内で扱わないための技術を採用しています。その代表が「トークン化」です。

これは、決済の都度、実際のカード番号を「トークン」と呼ばれる一度しか使えない別の文字列に置き換えて処理する仕組みです。万が一、通信の途中で情報が盗まれたとしても、それは本物のカード番号ではないため、不正利用のリスクを劇的に低減できます。

3.ネットでの“なりすまし”を防ぐ「3Dセキュア(本人認証サービス)」

3Dセキュアとは、オンラインでクレジットカード決済を行う際に、カード番号と有効期限などに加え、カード会社に事前登録した本人しか知らないパスワードやワンタイムパスワードの入力を求めることで、第三者による「なりすまし」を防ぐ仕組みです。

ECサイトなど、オンラインでの販売も行っている店舗オーナー様にとっては、非常に重要なセキュリティ機能となります。

4.24時間365日、怪しい取引を監視する「不正検知システム(FDS)」

不正検知システム(FDS: Fraud Detection System)とは、過去の膨大な不正利用のパターンをAI(人工知能)が学習し、リアルタイムで行われる取引を常に監視する仕組みです。「この取引は過去の不正パターンに似ている」といった怪しい動きを瞬時に検知し、決済をブロックしたり、警告を発したりしてくれます。

このシステムの精度や実績が、決済サービス全体の安全性に直結しているといえるでしょう。

5.決済端末そのものの安全性

意外と見落としがちですが、店舗に設置する決済端末自体に備わっているセキュリティ機能も非常に重要です。以下の3つは意識しておきたいポイントです。

1.覗き見防止

お客様が暗証番号を入力する際、周囲から手元が見えにくいような物理的な設計になっているか。

2.データの非保持化

決済が完了した後、端末内にお客様のカード情報が一切残らない仕組みになっているか。

3.通信の安全性

店舗のWi-Fiなどに依存せず、暗号化された安全な通信経路が単体で確保されているか。

国際的なセキュリティ基準を満たした「PayCAS Mobile」なら安心

実際にキャッシュレス決済を導入するうえで、前述の通りサービス側のセキュリティも大事ですが、決済端末側のセキュリティも重要です。

1:国際基準「PCI DSS」に完全準拠

弊社が提供するキャッシュレス決済端末「PayCAS Mobile」は、国際的なセキュリティ基準である「PCI P2PE」の認定を取得しているので、お客様のカード情報を読み取った瞬間に情報は暗号化され、決済処理が完了するまで誰にも解読できない状態で保護されます。

店舗のネットワーク上には、生のカード情報が一切流れないため、情報漏洩のリスクを根本から遮断します。

この仕組みは、複雑で負担の大きいPCI DSS準拠※1の義務から解放し、「セキュリティのことは専門家に任せて、自分は安心して日々の業務に集中する」という理想的な状況を作れます。

※1:割賦販売法により、クレジットカード情報を保持しない「非保持化」を選択する加盟店は、PCI DSSへの準拠義務が免除される場合があります。

2:最新技術で大切なカード情報を保護

PayCAS Mobileの決済処理においては、カード番号を別の文字列に置き換える「トークン化」技術を採用しています。これにより、万が一の事態が発生しても、店舗のシステムやネットワークからお客様の本当のカード番号が漏洩するリスクを最小限に抑えます。

3:独自AIによる高度な不正検知システムで、不審な取引をブロック

膨大な決済データと最新のAI技術に基づく、SBペイメントサービスが提供する不正検知システムにより極めて高精度な不正検知システムを搭載しています。24時間365日、専任の専門スタッフがすべての取引を常時モニタリングし、不審な取引を検知・分析。不正利用の未然防止に全力で努めています。

4:SIM内蔵の専用端末で、通信経路まで安全を確保

PayCAS Mobileの決済端末は、本体にSIMカードを内蔵しています。店舗のWi-Fi環境に依存することなく、常に暗号化された安全なモバイル回線を通じて通信を行います。これにより、Wi-Fiパスワードの漏洩による通信傍受などのリスクを低減できます。

また、お客様の暗証番号入力を守る覗き見防止に配慮した端末設計など、物理的なセキュリティにも万全を期しています。

キャッシュレス決済セキュリティに関するよくある質問(FAQ)

Q1.もし不正利用の被害にあった場合、補償はありますか?

A:不正利用が疑われる取引があった場合、カード会社がその売上を取り消す「チャージバック」という仕組みがあります。万が一、不正利用の可能性があると判断された場合は、速やかにPayCAS Mobileのサポートデスクにご相談ください。状況に応じた対応方法をご案内いたします。

Q2.Wi-Fiがない店舗でも安全に使えますか?

A:PayCAS MobileはSIMを内蔵しているため、Wi-Fi環境がない場所でも、セキュリティが確保されたモバイル回線で決済が可能です。そのため、店舗内はもちろん、イベント出店や移動販売、訪問サービスといった様々なシーンでも安心してご活用いただけます。

Q3.従業員による不正が心配です。何か対策はできますか?

A:決済端末をレジカウンターなど目の届く場所に設置し、営業時間外は鍵のかかる場所に保管するといった物理的な管理が基本となります。また、管理画面で担当者ごとや時間帯ごとの売上を確認する機能を活用し、日々のチェックを行うことも内部不正の抑止に繋がります。

まとめ

レジでの会計でスマホ決済の準備をする女性

キャッシュレス決済のセキュリティは、決して漠然と怖がるものではありません。正しい知識を持ち、この記事で解説したような基準を満たす適切なサービスを選びさえすれば、そのリスクは大幅に軽減できます。

この記事で解説してきた、キャッシュレス決済のセキュリティに関する重要なポイントを振り返ってみましょう。

  • キャッシュレス決済には、フィッシング詐欺やなりすましなど様々な不正利用リスクが存在する。
  • 安全なサービスを選ぶには、「PCI DSS準拠」「トークン化」「不正検知システム」など5つの知識が判断基準となる。

「PayPayブランドの高度な不正検知システム」と「SIM内蔵端末による通信経路の安全性を両立するPayCAS Mobileは、セキュリティを何よりも重視する店舗オーナー様にとって、きっとご満足いただける安心の選択肢となるはずです。

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