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目次
日本政策金融公庫による「2019年3月外食に関する消費者調査結果(飲食店でのキャッシュレス決済の意向・利用状況)」の調査では、消費者が飲食店でキャッシュレス決済を利用したいと考える方が約5割という結果が出ました。約半分の消費者の方が、キャッシュレス決済を利用したいと考えているのです。
2019年3月外食に関する消費者調査結果(飲食店でのキャッシュレス決済の意向・利用状況)の調査内容は、以下の通りです。
調査機関 | 2019年3月8日(金)~3月11日(月)まで |
調査方法 | インターネットによるアンケート調査 |
調査対象 | 日本全国に居住する、半年に1回以上外食をしている20歳から69歳の男女1,000人(男女各500人) |
回収数 | ・男性20代(100人) ・女性20代(100人) ・男性30代(100人) ・女性30代(100人) ・男性40代(100人) ・女性40代(100人) ・男性50代(100人) ・女性50代(100人) ・男性60代(100人) ・女性60代(100人) 合計1,000人 |
調査結果では、飲食店での支払いは、キャッシュレス決済(クレジットカード、デビットカード、電子マネーなど)を利用したいと回答した消費者が過半数を占めました。性年代別にみると、女性60代が59.0%となり、次いで男性20代、30代、女性50代が56.0%となっております。
詳しくは、以下のページをご覧ください。
調査結果からもわかるように、飲食店でキャッシュレス決済を利用したい消費者は半分以上いることが分かるため、なるべくであればキャッシュレス決済を導入することをおすすめします。
それでは、飲食店が導入するキャッシュレス決済にはどのような種類があるのでしょうか。「支払い時に現金を使わない」というのがキャッシュレスの大まかな定義ですが、具体的には4つの種類があります。以下では、それぞれのキャッシュレス決済の特徴についてご紹介します。
クレジットカード決済は、後払い請求のため、後日指定された日時で口座から引き落とされるシステムです。専用の機械にカードを通すだけと、お手軽に会計を済ませることができます。飲食店のみならず、コンビニやスーパーなどでも使えるため、多くの人がクレジットカードを日常的に利用しています。全国で最も浸透しているキャッシュレス決済と言えるでしょう。
電子マネーは、電子データのやり取りで決済を行う決済サービスのことです。現金をデジタル化しており、オフラインではなくオンライン(通信)で決済を完了させることができます。支払い方法には、前払い、後払い、即時払いがあります。前払いタイプは、プリペイド型と呼ばれ、専用カードやスマホアプリに事前に金額をチャージして使います。後払い方式は、ポストペイと呼ばれ、後払いで一括引き落とされます。そのため、後払い方式であれば、銀行口座にお金が無くても決済をすることが可能です。
デビットカードは、支払いと同時に銀行口座から支払金額が引き落とされるシステムのカードです。銀行口座に入金されたお金以上の金額は使うことはできないため、ついつい使いすぎてしまうといった方にはおすすめです。また、クレジットカードの審査に通過しない方でもデビットカードを持つことができるという利点もあります。
QRコード決済は、店舗側は決済用のQRコードを用意しておき、それをお客様が読み込むだけで決済できるサービスです。お店側は、QRコードを表示させておけばよいため、専用のカードリーダー端末の設置をする必要がありません。また、QRコード決済は、店舗側がお客様のコードを読み込むタイプもあります。
QRコード決済についてさらに詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。
関連記事:QRコード決済をはじめたい!お得に使いたい!選び方のポイントまとめ – キャッシュレス研究所
飲食店がキャッシュレス決済を導入するメリットは、次の通りです。一つひとつのメリットについて、詳しく解説します。
キャッシュレス決済を導入することにより、店員とお客様との会計時の工数を減らし、打ち間違いのミスやおつりを渡す際のミスなどをなくすことができるため、生産性の向上につながります。現金決済の場合、人の手によってお釣りを数えお客様に返すため、ミスが発生する可能性があります。
会計でミスが発生してしまうと、お客様の信頼を損ないかねません。キャッシュレス決済を導入することでそのリスクを減らすことができるでしょう。また、営業終了後のレジ締め作業や、銀行でお釣り用の現金を用意する手間も削減できるメリットもあります。
キャッシュレス決済では、現金に触れることがなくなるため、衛生管理の向上にもつながります。お金には細菌やウイルスが付着している可能性があるため、素手で触るときは衛生面に注意を払う必要があります。
特に飲食店では、食中毒発生のリスクがあるため、他の業種よりも気をつけなければなりません。アルコール殺菌や手を洗うという対策を行っている飲食店も多いですが、繰り返し消毒をしていると肌荒れの原因にもなることがあります。キャッシュレス決済を導入していれば、お金に触れる機会も減るため、消毒での肌荒れを防ぎやすくなるでしょう。
キャッシュレス決済は、お金が日ごとではなく一括で入金されるため、現金の管理がしやすくなるという面もあります。特にキャッシュレス決済を導入していない小規模店舗の場合、現金が日ごとに入ってくるため、ついつい使いすぎてしまうこともあり得ます。
例えば、家賃や仕入れなどはまとまったお金が必要になります。日頃から計画的にお金を貯蓄できているのであれば問題はありませんが、入った現金を無計画に使ってしまうと家賃や仕入れといった大事な支払いができなくなる可能性があるのです。キャッシュレス決済の導入をしていれば、一括で現金が手に入るので、そのような使い過ぎを防止することができます。
キャッシュレス決済ができないお店の場合、お客様のお店選びの対象から外れてしまうことがあります。本記事の冒頭でも紹介したように、消費者の約5割の方は、キャッシュレス決済を利用したいと考えています。中には、キャッシュレス決済ができるお店を探している方もいるため、キャッシュレス決済を導入していれば、そういったお客様たちから選ばれやすくなるでしょう。
さらに、キャッシュレス決済による消費者へのポイント付与もあるため、来店する誘因の1つにもなるのです。また、外国人観光客はキャッシュレス決済をよく利用するため、キャッシュレス決済を導入していなければ来店機会を逃してしまうことも考えられます。
キャッシュレス決済を導入すれば、店舗にある現金を少なくできるので、防犯対策にもなります。現金払いの場合、売上金はお店に保管されるため、強盗や空き巣によって売上金が盗まれてしまう可能性があります。また、銀行に入金するためにお金を持ち出す際にも盗難にあう可能性は否定できません。
キャッシュレス決済を導入すれば、そういったリスクを抑えることができるため、防犯上でもメリットがあると言えるでしょう。
ここまでキャッシュレス決済のメリットをご紹介してきましたが、導入するうえでのデメリットも存在します。ここからは飲食店がキャッシュレス決済を導入するとどのようなデメリットがあるのかを解説していきます。
キャッシュレス決済を導入すると、専用の端末を用意しなければならないケースが多いため、初期費用がかかる場合があります。
クレジットカードや電子マネーの導入の場合、端末の種類によっては数万円かかるケースもあるので注意が必要です。キャッシュレス決済の中で、比較的初期費用が抑えやすいのがQRコード決済です。PayPayなら初期導入費は0円のため、コストが心配な方でも安心してキャッシュレス決済を導入いただけます。
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キャッシュレス決済の手数料は、キャッシュレス事業者によって変わりますが、平均3%の決済手数料がかかります。また、月額費用を払うケースや手数料が別途請求されるケースもあるため、事業者を選ぶ際には事前の確認が必要です。決済手数料は、なるべく安い事業者を選びましょう。
PayPayなら、2021年9月30日まで決済システム利用料が無料になりますので、日々の手数料の負担を抑えつつ、お得にキャッシュレス決済を導入いただけます。
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決済サービスにもよりますが、現金として手元に入金されるタイミングが月2~3回に設定されている場合が多いようです。現金が手元になければ、仕入れの支払いなどに必要になるお金が準備できなくなることもあり得ます。現金をなるべく手元に残しておきたいのであれば、振込スケジュールが早い事業者を選ぶとよいでしょう。
PayPayなら、ジャパンネット銀行を利用していれば、売り上げ金額に関わらず最短で翌日入金が可能です。現金化のタイミングがご心配な方でも導入しやすくなっています。
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ここまでキャッシュレス決済のメリット・デメリットについて説明してきました。ここで気になるのが、実際に飲食店がキャッシュレス決済を導入する場合、どのような視点で決済サービスを選べばよいのか、という点ではないでしょうか。
ここでは、キャッシュレス決済サービスの4つの選び方についてご紹介します。
なるべく多くの人にキャッシュレスの選択肢を提供したい場合は、利用ユーザー数が多い決済方法を選ぶと良いでしょう。
キャッシュレス決済といってもクレジットカードやQRコード決済など、様々な決済サービスがあります。その中でも利用ユーザーが多い決済サービスを選べば、より多くの方に選んで貰いやすくなるのです。初めてで何を導入すべきか迷っているのであれば、利用ユーザー数が多い決済方法を選ぶというのも1つの考え方です。
なるべくコストを抑えたい場合は、端末の初期導入費や決済手数料が抑えられるかどうか、という基準で選ぶと良いでしょう。
まずはお試しで導入してみたいという方には、初期費用を抑えられるQRコード決済がおすすめです。決済用のスマートフォンやタブレットなどがすでに用意されていれば、大きな初期費用は掛かりません。また、日々の決済に対する手数料についても、なるべく低く設定されている事業者を選ぶとよいでしょう。
飲食店なら、出店する地域が都会なのか地方なのかによっても選び方が変わってきます。
都会であればキャッシュレス決済はどれも普及していますが、地方であればクレジットカードしか人々の間に浸透していない可能性もあります。例えば、QRコードが普及していない地方でQRコード決済を導入しても利用される確率は低いため、来店数への影響は小さいと予想されます。
また、お店が狙っているターゲット層によって選び方が変わってきます。若年層から30代が多い場合は、QRコード決済も浸透していますが、高年齢層は、クレジットカードしか使わない場合もあります。外国人の国籍によっては、その国で普及している決済方法(中国の場合はAlipayなど)があるケースもあるので、参考にすると良いでしょう。
キャッシュレス決済は、お店の業態にマッチするサービスを選ぶことも大切です。キャッシュレス決済によっては、購入する商品や支払金額の大きさによって利用傾向に差がある場合もあるためです。
例えば、平均客単価が1,000円以内のようなお店であれば手軽に支払えるQRコード決済のほうが利用されやすくなるでしょう。また、高級品を扱うお店では、プリペイド式のキャッシュレス決済よりも、支払い上限金額が高く後払いができるクレジットカードが適しているでしょう。
冒頭でお伝えした通り、すでに日本でも約半数の方が飲食店でキャッシュレス決済を利用したいと考えており、今後ますますキャッシュレスは浸透していくと予想されます。
飲食店がキャッシュレス決済を導入することにより、お客様にも店舗側にもさまざまなメリットがあります。しかし初期費用や手数料がかかるなどのデメリットも存在することも忘れてはなりません。本記事でご紹介したメリット・デメリットを参考に、一度導入を検討されてみてはいかがでしょうか。
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