生徒発案で始まったキャッシュレス文化祭により、現金や金券管理の工数が大幅に削減されました。また、スムーズな決済体験を通じて、生徒がキャッシュレス決済における消費者・事業者それぞれの関わり方を実体験で学べる機会が創出されました。
明治41年(1908年)に神奈川県立第四中学校として開校し、その後、大正に入り県立横須賀中学校と名称を変え、昭和23年(1948年)に、現在の神奈川県立横須賀高等学校となりました。文部科学省より「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」の指定を受け、神奈川県より「学力向上進学重点校エントリー校」、「STEAM教育研究推進校」の指定を受けました。現在、高い能力を持った生徒達が日々学習に励んでおります。
2024年6月22日(土)と23日(日)に開催された神奈川県立横須賀高等学校の学園祭で「PayPay」を導入していただきました。本導入は2024年度の学園祭として初めての事例です。今回は、神奈川県立横須賀高等学校で文化祭会計担当の野口先生に、PayPay導入のきっかけや運営におけるメリットなどについてお話を伺いました。
ーこの記事が参考になりそうな方ー
――横須賀高校の文化祭は例年いつ頃、どのような体制で実施されていますか。
文化祭は2年に1度開催されており、今年度からは6月に開催されています。
文化祭実行委員の生徒が中心となって企画・運営を行い、全校生徒が参加する行事です。
――今回文化祭にPayPayを取り入れる発案をされた方(生徒・先生)と導入していただいた理由を教えてください。
生徒が横須賀高校らしく自分たちで考えて、独自の文化祭を作りたいと思ったことがきっかけでした。
そこから、文化祭の問題点を検討した際に金券の管理や作成にかかるコスト、金券作成に要する時間などが課題として挙がりキャッシュレスの文化祭実施を考えました。
複数のキャッシュレス決済方法を比較した結果、スマートフォンでの決済において普及率が高く、ユーザー数が最も多いという点と、初めての方でもリーフレットなどを見ればすぐに使える使いやすさ、そしてキャッシュレス決済にかかる手数料の面からPayPayの導入を決めました。
――導入に対する障害は何かありましたか。
これまでの文化祭では金券を作成、印刷、切り取り等の準備に多くの時間が必要でしたが、PayPay導入によりその準備に対する工数が削減できるため、大きな障害はありませんでした。また、生徒も半数以上がPayPayを使っていましたので、PayPay導入については抵抗なく準備を進めることができました。
実行委員会の生徒たちが文化祭を自分たちで作り上げるため、キャッシュレス文化祭開催に向けた準備を遅くまで残って頑張ってくれたおかげで、当日もスムーズな運用が出来ました。
神奈川県立横須賀高等学校 文化祭会計担当 野口 健先生
――PayPayを利用した文化祭の周知はどのようにされましたか。
各家庭にはメールでご連絡し、その他来場者向けに学校のホームページや文化祭のパンフレットに記載しました。その中にPayPayアプリのダウンロードや利用方法などを記載し、これまで以上に丁寧な周知が必要でした。生徒には集まってもらって使い方や運営方法を周知しました。その結果、比較的スムーズに理解してもらうことができ、運営側も問題ありませんでした。
――当日PayPayアプリをお持ちでは無い方にはどのような対応をされましたか。
入口に案内所を設置しており、そこで担当の生徒がアプリのダウンロードのご案内をしておりました。しかし利用には事前にチャージする必要があるため、一部の来場者からは「それが面倒だ」というお声がありました。またスマートフォンをお持ちでない方もいらっしゃることを想定しておりましたので、予め用意していた金券にて対応させていただきました。完全キャッシュレスを目指していましたが、当日を迎えると金券が一定数必要となり、当日に増刷などの作業が発生しました。
――文化祭2日間の来場者数とPayPayアプリのご案内をされた数を教えてください。
来場者は約5,900人でした。PayPayアプリのダウンロード数については具体的な数字をお伝えできませんが、体感的にはそれほど多くなかったように思います。事前に生徒と話し合い、トラブルを防ぐための対策を講じておりました。できる限りダウンロードの案内を行いましたが、ダウンロードを希望されない来場者の方もいらっしゃいました。その場合は、金券の案内をするようにしておりました。
文化祭パンフレットや入口の受付でPayPayのダウンロードをご案内
――文化祭の店舗でのPayPay決済管理、運営方法はどのようにされていましたか。
販売担当の生徒は、注文を聞いたらまずお会計金額をお知らせします。来場者の方がPayPay決済をしたら生徒はその画面を確認してから、売り上げた商品を管理表に正の字を書きます。その管理表と商品を確認してからお渡しするという流れで実施していました。
金券のみの対応だと、その管理表に毎回金券を貼り付けるという作業があったのですが、それがなくなったことで購入から商品を渡すまでが非常にスムーズだったので良いという声を聞きました。あとは売り上げがすぐにわかるという事も好評でした。
生徒から聞いたのですが、来場者の方からも同様にお会計の流れがスムーズだという声があったようです。
――文化祭の売上におけるPayPay決済比率を教えてください。
具体的な金額はお伝えできませんが、大体PayPayが97%、金券が3%でした。(売上金額ベース)思った以上に来場者の方にPayPayをご利用いただいた結果となりました。
――誤った決済による返金やトラブルはどのくらいありましたか。
お会計で来場者の方とのトラブルはありませんでした。返金が1件ありましたが、返金は生徒には任せず、生徒から連絡を受けた際には、私が売上管理アプリを使って返金処理を行いました。打ち間違いが2件程度ありましたが、後で確認した際に発覚しました。しかし、この確認ができる点はデジタルの利点だと思いました。なお、返金作業は事前に担当営業の西澤さんから教えていただいたので、非常にスムーズに対応できました。
会場内でPayPay決済で対応している様子
――過去の文化祭の精算、集計作業の方法とそれにかかる時間を教えてください。
集計作業は、生徒とそれぞれの顧問の先生が一緒に行うのが基本です。これまで、金券をすべて数える作業は非常に手間がかかっていたと思います。今回PayPayを導入したことで、PayPayの売上分は売上管理画面を見るだけで済みました。売上管理画面は学校のパソコンでは確認できないため、タブレットにアプリをインストールして確認していました。ただ、金額を確認しながら集計表に入力するだけで済んだため、手間がかからずとても楽でした。
売上の3%は金券だったため、その数を数える作業はありましたが、その作業が大幅に減ったため、時間と効率が非常に良くなったと思います。私が担当したクラスでは、1時間足らずで集計作業が終わりました。集計報告に向けた作業が効率化され、他のことができるようになったことを大変ありがたく思いました。
――PayPayを通じて、金融教育観点で活きた点はありますか。
キャッシュレス文化祭を通じて、生徒たちが興味を持ち、体験する良い機会になりました。今後現金を使う場面はとても減ってくると思いますし、海外でもキャッシュレスが浸透していますので、国際的な観点からも生徒が興味を持ってもらえると良いと考えています。
会場内でにぎわう販売店の様子
――今後PayPayに期待したい事はありますか。
学校内のさまざまな場面でPayPayを利用できることが多いと思います。例えば、食堂や事務会計などです。例えば、学校で生徒からの集金に活用できれば、集計作業の工数を考えても非常に便利だと思います。ただし、返金が発生した場合には学校の会計上、保護者の方にPayPayで支払っていただいたものをPayPayで返金するわけにはいかないので、現金化できればそういった障壁はなくなるのではないかと感じています。
――PayPay学園祭をご検討の学校関係者様へ一言お願いいたします。
PayPayを利用することで現金や金券をほぼ扱わないので、そのような管理のしやすさと時間効率が本当に良くなりました。文化祭当日だけではなく、会計報告の際にも金券を数えるなどの作業にかかる時間が無くなりました。今まで会計報告に多くの時間がかかっていたので、そこで費やしていた時間を削減し、生徒と話す時間を増やすことができ、その結果、これまで以上に密な関係性を築けたと思います。
今回「勇横邁進(勇往邁進)」をテーマに文化祭を実施しましたが、文化祭が終わった日は本当に泣く子もいるくらい達成感がありましたので、テーマにふさわしい文化祭ができたのではないかと感じております。
神奈川県立横須賀高等学校
HP:https://www.pen-kanagawa.ed.jp/yokosuka-h/zennichi/
<学校、大学への「PayPay」導入について>
■ 「PayPay」支払いの利用可否
利用可能(※2) | 利用不可 |
---|---|
・学園祭 ・部活動費、給食費などを含む構内購買費 |
・寄付 |
※2 申し込み時に当社による利用使途などの審査を行います
■ 申し込み、契約
①私立学校(小学校、中学校、高等学校)、大学(※3)
契約主体:法人格を持つ団体で決定権を有する学長または理事長
※3 附属学校の場合、法人格を持つ母体学校より申し込みください。
②公立学校(小学校、中学校、高等学校)
契約主体:決済を行う商材の会計区分で異なります(※4)
– 私会計の場合:学校長
– 公会計の場合:自治体
※4 私会計・公会計の区分は自治体によって異なります。不明な場合は自治体へご確認ください。
③その他
2024年6月時点では、PTA、OB/OG会、サークルや実行委員会との契約はできません。
■ 学校関係者による「PayPay」導入に関する問い合わせ
学校関係者の方は、以下のリンクから問い合わせください。
https://merchant.paypay.ne.jp/webform/?Inquiry_Number=SchoolFestivalFormj
2023年度の実績としては学校からの問い合わせを中心に約20校の学園祭に「PayPay」の導入を実現し、生徒や学校職員からは「お釣りの用意が不要」「支払い間違いも少ない」「決済が早く便利」など多くの声が寄せられました。
こうした背景や全国の学校からの要望も踏まえ、2024年度は営業体制も強化するなど本格始動し、昨年度の2倍近くの学校や大学で「PayPay」をご利用頂けるよう取り組んでいきます。
※記事内容は取材当時のものです。現在のサービス(決済システム利用料、サービス名称、費用等)と異なることがございます。
※たばこ等の法令に基づき、自らの費用負担により商品等代金の値引きや商品等の購入者に対する経済的利益の提供等が禁止されている商品またはサービスについては、PayPayクーポンの適用を禁止します。
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