美容室の集客力をアップさせる施策を8つご紹介!

この記事はこんな方におすすめ

  • 経営している美容室の客数が減少傾向にあり、何か対策を講じたい方
  • ユーザーの特性に応じた集客方法を知りたい方
  • 売り上げや客単価をアップさせるための施策や成功事例を知りたい方

この記事によって分かること

  • 美容室の売り上げを上げるには、顧客満足度を高めること、発信に注力することが必要である
  • Webを使った集客施策で効率的に集客するとよい
  • キャッシュレス決済や自社商品を用いた独自キャンペーンが集客に有効である

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今や女性だけではなく男性にとっても身近な存在となった美容室。全国にある店舗数はコンビニよりもはるかに多く、今もなお増え続けています。そのため業界全体として競争が激しく、生き残りをかけてさまざまな対策を講じている美容室も少なくありません。

そこで今回は、集客アップに有効な施策を8つご紹介します。また、売り上げや単価アップに役立つ情報もあわせて紹介しますので、ぜひ最後までお読みいただき参考にしてみてください。

美容室を取り巻く環境

まず、美容室を取り巻く現在の環境について解説します。

美容室の増加

2019年に厚生労働省が実施した衛生行政報告によると、2018年時点での美容室の数は全国で25万店以上、理容室は約12万店となっています。1988年の時点で、美容室の数は14万店程度だったものが、年を追うごとに増加。10年後の1998年には20万店の大台を突破し、現在まで増加傾向が続いています。

ちなみに店舗数の目安として、コンビニを例に挙げてみると、2017年時点でのコンビニ店舗数は全国で58,000店。実にコンビニの4倍以上の数の美容室がひしめき合っている状況です。

一方で理容室の数は減少傾向にあり、前年に比べると1.6%にあたる店舗数が減ったことがわかりました。

美容室の増加にともなって美容師の数も増加。前年に比べると約1万人増え、53万人以上の美容師が全国で活躍しています。

(参考:厚生労働省|平成30年度衛生行政報告例の概況

ネット予約の広がり

美容室の現状を知るうえで欠かせないもう一つのポイントが、ネット予約の拡大です。従来の美容室といえば知り合いや友人、家族からの口コミや、地元で馴染みのある美容室に通うといったパターンが定番でした。

しかしインターネットが発達した現在は、家から遠い美容室や好みのスタイルを提供している美容室について、その評判を簡単に調べられるようになりました。

多くの美容室は予約ポータルサイトへ登録しており、施術メニューや価格、店舗の特徴などを簡単に比較できるようになっています。オンラインでの予約が一般的になったことによって、ユーザーは24時間いつでも自由に来店予約ができるようになりました。

美容室の開業にあたっては、ネット予約への対応が必須と言っても過言ではないほど重要な要素となっています。

美容室の売り上げを上げるために大切なこと

美容室が売り上げを上げるために重要なことは何でしょうか。
今回は3つのポイントに絞ってご紹介します。

顧客体験を高める

売上高は来店客数と単価によって決まります。しかし小規模店舗にとって、来店客数を2倍、3倍に伸ばすことは難しく、仮にそれだけ多くの人が来店しても対応しきれるものではありません。そこで、客単価の向上が大きなポイントとして挙げられます。

手法としては「その美容室に行かないと体験できない価値」を提供することです。例えば、他店では行っていない個性的なスタイルを提案する、家族で来店してもらえるようなキャンペーンを展開する、一般的なドラッグストアでは販売していないシャンプーや整髪料を取り扱うことなどが挙げられます。

リピート率を上げる

安定した売り上げを確保するためには、できるだけ多くのリピート客を獲得しなければなりません。単に料金の安さで勝負するのではなく、居心地の良い店内空間を作る、期間限定のメニューを積極的に展開すること等が、リピート客の獲得につながります。

またポイントカードの発行も有効です。一定回数の来店に応じて、割引や特典となるサービスを用意することで、再来店の動機付けを行えます。

ポイントカードの発行は顧客管理の面でもメリットがあり、リピート客がどの程度いるかを可視化することにも役立ちます。

自ら情報発信を行う

新規顧客を獲得したり、再来店を促したりするには、美容室が自ら積極的に情報発信をしていく必要があります。予約状況や店内の混み具合をリアルタイムで発信すれば、「予約をしていないものの時間が空いたので来店したい」といったユーザーを取り込むこともできるでしょう。

また、施術写真を撮影しSNSにアップすることで、同様のスタイリングをオーダーしてみたいといったリクエストに応えられるようになります。それと並行して、店内の雰囲気や設備に関する情報を発信し、お店のイメージを向上させ、来店の動機付けを行うことも可能です。

ホームページや予約ポータルサイトへの掲載だけでなく、SNSも活用しながら、こまめに情報発信していくようにしましょう。

美容室の集客施策

美容室の集客をアップさせるために、有効な施策と具体的な活用方法を8つ解説します。

美容室予約サイトに掲載する

美容室を開業したら、まずは美容室予約ポータルサイトへ掲載手続きを行いましょう。

多くの消費者は、自分が足を運べるエリアにどのような美容室があるのかを調べ、比較・検討するために、美容室予約に特化した予約ポータルサイトにアクセスしてお店を探します。

そのため、せっかく美容室を開業したにもかかわらず、予約ポータルサイトに登録していないと来店客数が伸び悩む結果になることも少なくないのです。

Webサイトやブログ

予約ポータルサイトへ掲載できる情報量には限りがあるため、より詳しく美容室の個性や特徴を紹介するのであれば、ホームページやブログ等のWebサイトの立ち上げが必要です。

スタイリストのプロフィールや施術メニュー、キャンペーンの詳細情報を、自由なフォーマットで掲載できます。

また、自社のWebサイトに予約メニューを設けておけば、予約ポータルサイトを経由した際の手数料を支払う必要もなくなり、収益率アップにも貢献します。

SNS

Webサイトや予約ポータルサイトの活用と並び重要なのが、SNSを活用したマーケティングです。SNSといってもさまざまなサービスがあり、それぞれの特性に応じた使い分けが必要といえるでしょう。

例えば、予約状況や店内の混雑具合、営業時間の変更を案内したい場合は、リアルタイム性が要求される内容を伝える際に有効なTwitterがおすすめです。

施術写真や店内の雰囲気など、文字では伝わらない情報を伝えたいときはInstagramを使うとよいでしょう。画像のほかにハッシュタグを併用すれば、SNS内の検索から美容室を見つけてもらえる可能性もあります。

DM

年齢や性別に関係なく、地域住民に広くお店の存在を周知させたい場合にはDM(ダイレクトメール)がおすすめです。美容室近隣の住宅にDMを配布することによって、お店の存在をアピールできます。

特に高齢者が多い地域など、ネット上だけではフォローしきれないユーザー層へアプローチするにはDMが有効なツールといえます。

Google マイビジネス

近所の美容室を探すときに、「美容室+地域名」のキーワードで検索をかける人も少なくありません。Googleでこのような検索をかけると、当該エリアの店舗情報がマップで表示されることがあります。

このように店舗情報をGoogleで表示されるよう登録しておくシステムを、Google マイビジネスとよび、住所や電話番号、WebサイトのURL等さまざまな基本情報を登録できます。

Google マイビジネスは無料で登録できるサービスのため、SNSアカウント開設と一緒にぜひ準備しておきたい集客ツールです。

折り込みチラシ

オンラインからのアクセスが難しいユーザー層には、DMのほかにチラシがおすすめです。DMの場合は自社で広告やハガキを印刷し、周辺地域にポスティングをしなければならず労力がかかってしまいます。仮に郵送や宅配便によってDMを送付する場合は、膨大な手間とコストがかかるため、配布先は限定的なものになってしまいがちです。

そこで効率よく配布するための施策として、折り込みチラシが効果的です。新聞の折込チラシを活用すれば、DMよりも広範囲の住民に、素早く周知することができるでしょう。

インターネット広告

WebサイトやGoogle マイビジネスを利用する場合、ユーザーが能動的に検索しなければ情報にたどり着くことはできません。しかしインターネット広告を利用することで、より多くのユーザーに美容室を広告することができます。

インターネット広告は、検索ポータルサイトやWebサイトにアクセスしたとき表示される広告で、広告表示欄にそのユーザーが興味のありそうなコンテンツが掲載されるという仕組みです。

ユーザーがたとえ美容室に関連するページを閲覧していなかったとしても、その他の関連情報からつながって、美容室の広告が表示されることも。そこで興味を惹きつけられたら、来店につなげることができるでしょう。

キャンペーン

期間限定の施術メニューや割引サービス、お客様を飽きさせないキャンペーンを展開することで、リピート客を獲得することができます。また新規顧客を獲得するために、ご新規のお客様に限定したキャンペーンを行っている美容室も少なくありません。

定期的に来店しているものの、変わり映えしない施術メニューが並んでいるとお客様は飽きてしまい、「たまには違う美容室に行ってみるか」という気持ちになってしまうもの。

マンネリさせない工夫として、お客様が喜ぶようなキャンペーンを行うことは有効です。

美容室の売り上げを上げるためのキャンペーン施策

美容室が展開するキャンペーンとひとくちに言っても、店舗によって施策内容はさまざまです。実際に効果が見込めそうなキャンペーンの実例をご紹介します。

近隣店舗との共同集客キャンペーン

集客アップを目的として、近隣店舗と連携してキャンペーンを実施する方法です。

例えば美容室での施術が終わった後に、近隣のお店で使えるクーポンを配布したり、広告費を折半したうえで特典付きのチラシやDMを配布したりする手法があります。

自社商品と絡めたキャンペーン

シャンプーや整髪料などを販売している美容室が多いですが、自社商品のプレゼントキャンペーンなどを実施しているお店もあります。

サービスのお支払い料金や来店回数に応じてプレゼントする、売り出したい商品のサンプルをお渡しするなど、お店の経営方針に合わせた施策を考えると良いでしょう。

経営方針として、QRコード決済サービスを新規で導入しQRコードを利用した決済を増やしたいと考えた美容室の例を取り上げます。

PayPayを導入したある美容室では、お客様がPayPayに新規登録した際の初回特典と引き換えに、自社商品のヘアオイルセットをプレゼントするキャンペーンを展開しました。その結果、「美容室の売り上げ増加、お客様満足度の向上、スタッフの接客技術とモチベーションの向上と3者にメリットのあるキャンペーンになった」とお話しされています。

事例について詳しく知りたい方はこちらの記事をお読みください。

PayPayを活かした独自キャンペーンでお客様の満足度やスタッフのモチベーションがUP―ヘアサロン「ALICe by afloat」

まとめ

年々店舗数が増加し、熾烈な競争が強いられている美容室業界ですが、店舗の売り上げを向上させるためには、顧客満足度を高めると同時に、積極的な情報発信に注力することが必要です。

店舗独自のアイデアによって集客力を向上させるためにも、今回ご紹介したような、自社商品を用いた独自の施策を、ぜひご検討してみてはいかがでしょうか。

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